This is it
私はこの映画の感想を書く気持ちになかなかなれなかった。
マイコーが亡くなってからしばらくの間、どうしてもその事実を受け入れることが出来なくて、悲しい気分になることから逃げて、彼の映像や音楽を避けるようにしてほとんど見聞きしていなかった。
だけど、長い間大好きで私の人生に大きく関わってきた彼の作品は、私にとってどうしても必要な存在で、ずっと逃げているわけにはいかない。
彼が本当に亡くなってしまった事実と向き合い、それを受け止めた上でこれからもファンで居続けるという決意をしたうえで、文章を書いています。
「This is it」では、マイコーの色んな面が見られます。
あふれんばかりの才能はもちろん、常に新しい刺激を求める貪欲さ、細部までこだわる厳しさ、それでいて、スタッフへの気遣いをいつも忘れない謙虚さ、たまーに天然でくすっとなるようなおちゃめな所。
こんなに彼の魅力が凝縮された映像を、世界中でマイコーを知らない大勢の人に見てもらえたのはとても嬉しい。
今までのマイコーはもちろん凄かったけど、今回も誰にも想像できないぐらいすっごいショーを本気で作っていたんだ…と、驚きの連続でした。
そしてこの映画ではマイコーの素晴らしい、明るい部分だけにスポットを当てています。
彼が生まれて来て、沢山の活動をしてくれて、本当に良かった!!ありがとう!!という気持ちになれます。