The Ultimate Collection

the ultimate collection

ヲタの間では「究極箱」と呼ばれるボックスセット。
マイコーの輝かしい功績をディスク4枚に詰め、マイコーが美しすぎるDangerous Tourブカレスト公演映像をつけちゃった豪華なパッケージです。

Disc1

Jackson5からOff The Wallまでの名曲集。
60年代にまでさかのぼるのに、全然古くささがない。
リトルマイコーはまだ子供だしな…と思って一番興味がなかったDisc1ですが、入ってる曲が全部良い感じで、 めちゃくちゃハマりました。

I Want You Back

マイコーがJackson5として世に出した初めての楽曲。
マイコーキャリアの幕開けにふさわしい名曲です。
ちなみに自伝"moonwalker"によるとこのレコーディングには、細部にわたりこだわりつづけ、アルバム1つ分よりも長い時間を割いたそうです。
なんといってもベースカコイイ!!
メロディーもベースに乗っかってて良いのです。
足をとんとん後ろに動かす振り付けもかわいい&かっこよくて好きー♪

ABC

この曲を最初に聞いたのは車のCMです。マイコーの曲と分かったときは「あれ、なんか聞いたことあるぞ・・あ!」と感動したのを覚えています。
30年前の、異国の小さい男の子が歌った歌が、今でも人々の耳に慣れ親しんでいるなんて凄い。

I'll Be There

J5で一番好きな曲です。
優しい声の歌い出しも、大サビ前のUuuuuuuh! I'll be thereのところも…完璧!
「名前を読んでくれたらそっちへ行く」っていう歌詞は大人の余裕と包容力があって 心にしみてきます。こんな大人っぽい歌、普通の小学生が歌いこなせるはずがないのですが、
マイコーは完璧に表現しています。
それでも、12歳の声だとちょっと違和感があり、私は大人Verの方が断然好きです!

マライアキャリーのカバーも好きです。これがきっかけでマライアの美声を知りました。

Got to Be There

ソロとして初めてのシングルです。
トーンが高いくてびっくりした!
包み込むような暖かさもあるとおもいます。

I Wanna Be Where You Are

邦題でわろたwww
「君はぼくのマスコット」ってどこから来ているんだろう…
かわいらしくちょっと甘酸っぱい雰囲気。

Ben

マイコー14才の誕生日にソロデビュー初の全米チャート1位。めでたい。
Benというねずみが主人公の映画の主題歌になりました。これがきっかけでファンになった人も多い、人気の曲です。
こんな風に言ってくれる友達が居たら、めっちゃ幸せだな~

Dancing Machine

ここからマイコー声変わりしてる。
声変わり期の曲は大人声と子供声の両方とも聞けて面白いしお得な気分になれます。
原曲も素晴らしいですが、私はImmortalバージョンの方がこの曲のかっこよさが引き立っていて好きです。

Enjoy Yourself

モータウン時代の大先輩&初恋の相手である、ダイアナロスとのデゥエット。
ダイアナさんもマイコーがこんなに立派な歌手になって驚いただろうな。
二人で飛び跳ねながら道を歩いてる情景が想像出来る楽しい曲です♪

You Can't Win

ダイアナロス主演、マイコーも出演した映画「Wiz」の曲。
映画ではカカシに扮したマイコーがカラスにいじられながら嫌そ~に歌う所が印象的。
マイコーって勝ち組の象徴みたいな人だからこういう歌はあんまり似合わない気がする…
のびやかな声がいいです。が、アウトロが長すぎてちょっとしつこい。

Blame It On The Boogie

サビのメロディーがお気に入りです。どんどん声が色っぽくなっていきます。
高音がめっちゃ爽快☆
ディスコムードたっぷりのいつ聞いても飽きないかっこいい曲。

Shake Your Body (Down To The Ground)

初めての自作メロディーなんだって。音楽がかかると楽しくてじっとしていられない、シャウトしたくなるマイコーらしいゴキゲンなリズムです。
一人で聞いててもついつい盛り上がってしまう。「しゃうっっ」って言いたい!
early ver.は最初のピアノの音がいかにもデモっぽくてマニア心がくすぐられた。

Lovely One

サビのインパクトが強過ぎのお祭りソング。
頭の中が「ゆあーま、ゆあーま」で支配されて困る!
すっごく楽しそうで軽くうざい感じがたまらない。

Heartbreak Hotel

イントロの叫び声はラトーヤお姉さんの声です。
「Heartbreak Hotel」ってどんな感じの場所なんかな~?と想像するのが楽しい。
「We walked up the stairs still concealing gloom♪」のリズムがかっこよくて好き。
サビはめっちゃシンプルなのに全然飽きないな~。
最後あたりでマイコーがどこかのお部屋に閉じこめられた感じがする。 エルビスさんの曲名と同じだからといって「Heartbreak Hotel」から「This Place Hotel」に改名させられたのが納得いかないので、ここではHeartbreak Hotelと呼んでささやかに抵抗します。

Disc2

スリラ期マイコーの曲達。
優しさダダ漏れのあま〜くとろけるピチピチvoiceが魅力。

P.Y.T. (demo)

完成版とは全くの別バージョン。原型をとどめていない。あれ、こっちが原型だったのか?
歌い出しの声が女の子みたいにかわいくてやられたっ
Human Natureに共通するような中毒・癒し効果を持っている気がする。
朝起きたら横に恋人がいる時みたいなしあわせ感が伝わってくる。
でも、これ聞くと原曲が聴きたくなる。

Someone In The Dark

映画「E.T.」のイメージアルバム「E.T. Story Book」に入った曲。
ちょっと震えてて囁くような優しいフレーズの一つ一つにやられます。
寂しいときや辛い時におおきく包み込んでくれる、凄く好きな曲です。
暗闇の中、心を通じ合える光のような友達が現れて、どんどん仲良くなって、心が温まって…でも最後にはお別れしてしまうけどずっと大好きな友達…
E.T.のストーリーは、マイコーに通じるものがあると思います。
孤独で、優しくて、奇麗で、切ない感じがぴったりマッチしてます。

State Of Shock

アルバムVictoryより。R&B4位、Pop3位。
ミック・ジャガーという人とのデゥエットです。クイーンのフレディとの共演バージョンもあるよ。

マイコーの声、1オクターブ高いです。
めっちゃワイルドで男臭いです。

Scared Of The Moon

窓からまっすぐ突き刺してくる明るい月光におびえる少女の歌。私は月が明るいと奇麗だなーハッキリ見えてラッキーとしか思わないので最初は不思議でした。
日本は月に対して良いイメージを持っている人が多いけど、 西洋には月に当たって怪物に変身する話があったり、"Luna"って言葉が月と狂気の両方を意味していたりと、怪しいイメージもあるみたいですね。文化の違いかな…
周りに大丈夫だよと言われても恐怖が拭いきれないまま大人になっていく繊細な気持ちがマイコーの歌い方にも表現されていると思います。

We Are The World (demo)

完成版のダイナミックな雰囲気とは違って、静かな感じです。
完成版は「恵まれない人たちがいるんだぜ!みんな立ち上がって助けあおうぜ!いぇぇあ!」って感じの、力強い華やかな雰囲気ですが、
demoは日常生活でふとした瞬間に恵まれない人たちの存在や辛さに気づいて、さっと立ち上がろうとするような感じで、Man in the mirrorに通じる所もあり、よりマイコーっぽいです。
そしてマイコーの声が一杯聞けるので私はこっちの方ばかり聞いてます。(笑
メロディーとサビの歌詞はほぼ完成版と同じ…ということは、あの偉大な曲をほぼ一人で作ってしまったということですね。すご!
マイコーが提案したもののお蔵入りになったコーラス「シャーラ、シャ~リンゲ」も入ってます。

We Are Here To Change The World

ディズニーランドアトラクション、キャプテンEOで使われた曲です。
一人の人間が天下のテーマパークでアトラクションになってしまうって凄い!
最初の3秒がアニソンっぽくてめっちゃテンション上がります。他のマイコーソングと違った雰囲気♪
一風変わった音遣いやコーラスがおもしろい雰囲気を醸し出していて楽しい。
エンディングですが、どちらかというと何かが始まりそうなワクワク感があります。

Disc3

Bad~Dangerous期の曲を集めたもの。一番仕事量が多かった時期と思います
選曲が素敵♪

Cheater

デモなのに音がめっちゃおされで洗練されてる!
歌詞の意味が良くわからないけど、「人の揚げ足ばっかりとってごちゃごちゃ言ってるのかっこわるい。自分自身を出して人生送れよ」っていう感じかなー?

Dangerous (early ver.)

イントロの「タッタタタタ」って音は、マイコーの周りに立ててたレコーディングスタジオのついたてが デンジャのアレンジはライブパフォーマンス版が一番かっこいいけど、こっちも全然雰囲気違って面白いです。打ち込み系の音で遊びまくってます♪
色々試してみた結果、もっと重くて落ち着いててシックな感じになったのね。
歌い方が原曲よりかわいい。
最後の「one,two,three,four....ahhh」がめっちゃセクシーでびっくりした。

Monkey Business

猿の鳴き声で始まったとおもったら重いような軽いような不思議な音が流れてくる衝撃のイントロ。
マイコーの声はけだるくて色っぽくて、でも悲しんでるような飽きれているような感じもする。
「世の中ふざけてるぜ!やってらんねーぜ!」っていう内容の歌なのかな?
サビの最後、going doooown...と落ちる所が好き。マイコーの曲では珍しい感じだと思った。

Who Is It (IHS mix)

Who is itの音が大好きなので楽しみに聞いてみたけど…長いわ!!
そして無駄にダンサブル。ダンサブルwho is itに需要はあるのか。どうせならもっと原曲の悲しい雰囲気無視してはっちゃけたほうが面白いのかも。
あと4分20秒がちょっと怖い…聞き続けてたら病みそうな感じ。(笑
ということで個人的にこれはお蔵入りです。

Disc4

ヒスマイキター。
未発表曲多し。熟したマイコーをお楽しみ下さい。

Someone Put Your Hand Out

ゆったりまったりだけどちょっとポップな感じもある絶妙な重さ。
マイコーの声がやさしーくて聞いてるとほわっとなります。
サビの「へぇ〜んだぁ〜〜う」「らぁぁ〜〜〜ぅ」コーラスで気持ち良さMax
こんな風に口説かれたらどんな人でもホイホイついて行くのではないでしょうか?
"It's because I'm needing that someone”だけがなり声でびっくりした。

On The Line

名曲ぞろいのアウトテイク集の中で一押し。これがオフィシャルじゃないのが本当にもったいなくて、もっと沢山の人に聞かれたら世の中良くなるんじゃないか…と思う。
ふさぎ込み、停滞しがちな弱い私の気持ちを、優しくも力強く前に押し出してくれる本当に大好きな曲。
歌詞の一言一言が心にしみます。特に「nothing good ever comes easy, all good thing come in due time, you gatta have something to believe in」のフレーズが好き。
タイトルにもなっている「On the Line」とは一体どういう意味なのか、長年ピンとこなかったのですが、これはスカイプの「○○さんはオンラインです」と同じという結論に達しました。
つまり、自分をしっかり持っていながら、きちんと周りの情報も受け取る。周りに自分の気持ちを伝えていく。それが成功への道だよっていうメッセージだと思います。
これは、個人差があると思いますが私にはかなり実行するのが難しくて、自分の価値観が固まって行く程、周りに対してopenじゃなくなったり、自分を表現するのが億劫になったり、時には怖くなったりするんですよね…
でもずっと一人で抱え込んでいるだけでは結局自分が寂しいし、生きている実感もしないし世界を変えることもできない。
マイコーは普通の人よりも繊細で、傷つきやすい性格でありながら常に自分自信を発信して、前に向かって行った人。その難しさ、偉大さは計り知れないです。

Fall Again

秋の終わり、落ち葉が枯れて来て冷たい風が吹いているような、寂しいイメージの曲。
いつもはうるおいたっぷりなマイコーの声もちょっと乾燥気味に聞こえます。
どっぷり感傷に浸りたい時にはぴったりですね。
終わりに近づくにつれて、コーラスも音もちょっとずつ増えて奇麗に重なってるところが良いです。

In The Back

BOTDFのアウトテイク。
低音響く渋いベースが印象的なかっこいい曲。音が少ないし歌詞も付いていないところがあって未完成な感じたっぷりなのに、スーツ着てパフォーマンスしているところまで想像できてしまう…
マイコーこの曲気にってたやろうな~
間奏で所々奇麗な音が入る所がアクセントになってて凄く素敵☆

Beautiful Girl

ちょい眠そうなとろとろ声がいい!
癒し系なギターの音も相まって頭の中がほわほわ~とお花畑になっちゃいます。
"あぁ〜い、い〜んらぁ〜〜〜〜だりだだだだだりらぁ〜〜〜"の所がとくにヤバいっす。
恋しちゃってふわふわ幸せな気持ちが乗り移ります。

The Way You Love Me

今まであまりなかったちょっとレトロでかわいらしい感じの曲。
左右にちょこちょこ揺れながら歌ってそう。
地声とコーラスの掛け合いが素晴らしい!
このバージョンだと少し地味な印象でしたが、"Michael"に収録された方はめっちゃゴージャスで、聞き比べてみると音階もちょっと違って面白いです。歌詞とメロディーは同じなのに不思議です…

We've Had Enough

罪の無い人が戦争で理不尽に殺されてしまった…救われない、納得出来ない、取り返しがつかない、衝撃、痛み、悲しみ、怒り、恨み、深い疑問、その中で生きて行く辛さ、わずかな光にすがる祈り…
「叫び」というより「慟哭」、sadnessじゃなくてgrief…人生で一度経験するかしないかというレベルの強烈な感情の波がどっと押し寄せてくる曲。
マイコーの曲は全て感情がこもっているものの、ここまでエグいのは今まで無かったかもしれない。
マイコー自身はここまで酷い経験をしたことはないけど、こんな気持ちになることは何度もあったんだろうな。
マイコーは最高だからこれ以上素晴らしくはなれないと思っていたのに、さらに表現力・歌唱力に磨きがかかっているのを感じて、私はめっちゃ驚きました。
新しい曲の中で一番好きな曲だったにも関わらず、実はマイコーが亡くなったあと全然聞けなくなった曲でもあります。
この曲の声があまりにも辛過ぎて受け止められなくなったし、マイコーが亡くなったことに対する自分の深い悲しみ、怒り、恨み、後悔…とシンクロしてしまって向き合えないからかもしれないです。
とにかく私にとっては色んな意味で凄い歌です。
ファンしか知らないと思うけどもっといろんな人に聞いて欲しい。知って欲しい。